
かつて日本には軽便鉄道という規格があり、林業が盛んだった時代には森林鉄道や工事用のトロッコ軌道として多く引かれていた。しかし、建設や維持コストが押さえられる反面、最高速度や輸送力が不足しやがて衰退していったという歴史がある。期間限定で観光路線として運行している黒部峡谷鉄道(愛称・トロッコ電車)を除けば今現在、純粋に旅客用として現存するのは三岐鉄道北勢線と近鉄内部・八王子線(きんてつうつべ・はちおうじせん)の二箇所のみである。 桑名駅は近鉄線とJR線の共用駅で、同じ構内に標準軌と狭軌の両方を見ることが出来る。そして隣接する西桑名駅にはナローゲージ。3つの異なるゲージが並ぶ、「日本でも珍しい場所」なのだ